結露のお話

はじめに

鉄筋コンクリート(RC)マンションでは、北海道の冬季に結露でお困りの方も多いと思いますが、ほぼ解決する方法をご紹介します。

 


結露のメカニズム

結露の発生原因は単純です。空気中に含まれる水蒸気が露点温度以下になると水分が凝結して水滴となります。それが結露です。簡単な例をあげると、「夏の蒸し暑い日に、コップに氷を入れて水を注ぐと、ガラス面に水滴がつきます。」これと原理は同じです。湿度の多い日(70%以上)には、大量の水滴がつきテーブルにまで滴り落ちます。北海道の冬には、これと同じような現象で、室内で結露が発生します。室内では、調理・洗濯・入浴をすることにより大量の水分が発生します。その水分が、相対的に温度の低い「窓・玄関ドア・壁・床」などで結露するのです。


結露防止対策=空気の流れを作る

結露対策のポイントは、湿度です。部屋の湿度を結露しないほど下げる。室内外の温度差によりますが、冬季間なら湿度はおおよそ40%以下で結露はおさまります。では、どうやって部屋の湿度を下げるか? 答えは、換気をして室外の乾いた空気(冬季は絶対湿度20%以下です)を室内に取り込むことです。しかし、冬季間は、常に窓を開けるわけにはいきませんから、廊下側の部屋についている部屋用換気扇(排出)を常時運転させてください。(法律上では、24時間運転するように指導されています。)そうするとリビング側の換気口から外の乾いた空気が強制的に入ってきます。こうして、人工的に空気の流れをつくるのです。家族が多いご家庭なら更に、トイレの換気扇を常時運転させると効果倍増です


お住まいのチェックポイント

 

結露が発生しやすい状況をまとめてみました。「10.家族が多い」などはどうしようもないですが、「2.部屋の換気扇」「3.換気口を閉じている」「8.調理するとき換気扇を使わない」などは、直ぐ対処できますね。

 

  1.        冬季間は、窓を開けて換気をしていない。

  2.        廊下側部屋の換気扇を止めている。

  3.        リビングの換気口を閉じている。または、目張りしている。(寒気が入るから)

  4.        各部屋を閉め切って、1つの部屋だけ温めている。

  5.        ストーブにやかんをかけている、または、加湿器を作動させている。

  6.        植木鉢が多い。熱帯魚を飼っている。

  7.        浴槽に水を溜めている。(洗濯用のため)

  8.        調理する時、キッチン換気扇を使わない。

  9.        高湿度を好む。加湿器を使用。(美容?)

  10.  ポータブル石油ストーブを使っている。(灯油1㍑を燃焼させると水蒸気が1㍑発生)
  11.      家族が多い。赤ちゃんがいる。(調理・洗濯が必然的に多くなります)

 


最終兵器は?

いろいろやっても結露が退治できないときは、除湿器、エアコン、ロスナイ等の電化製品使います。ご相談ください。


余談ですが、昔の家と今の家

一般的な在来工法(昔の住宅)では室内で結露は起きませんでした。理由として気密性が悪いため自然換気しているからです。日本では気密という概念が最近まで無かったので在来工法では結露は余り気にされていませんでした。その代わり、ストーブの周りしか暖かくない、つまり「寒い」という住宅です。私が昔、住んでいた住宅では結露はありませんでした。断熱材は少し入っていましたが、非常に風通しの良い家でした。厳冬期は煙突式の石油ストーブをガンガン炊いても体は、前だけ熱く背中は寒いという状態でした。朝、窓際で寝ていた私の首周りに雪が積もっていたこともありました。換気口もない家なのに、絶対湿度の小さい外気(乾燥空気)が多量に流入します。昔の石油ストーブ(煙突式)を使うと燃焼のために沢山の室内空気を使うため強制的に外気の流入があります。部屋が乾燥しすぎるので、いくらやかんをかけ沸騰させ水蒸気を上げても焼け石に水です。部屋は乾燥したままでした。

 現在の住宅は、木造住宅でも大変機密性が高く、昔の家とは比べ物にならないくらい暖かくなりました。すでに、アメリカを超え、カナダに匹敵しているそうです。暖房も煙突式からFF式(室外吸気)に変わり、室内の空気を使用しないので一酸化炭素中毒の事故も聞かなくなりました。しかし、それと引き換えに外の空気を取り入れずらい住宅になってしまったのですね。高気密な住宅になっても結露の発生をゼロにできない原因ですね。長々と書いてしまいましたが、とにかく、冬季は換気に注意!ということで締めさせていただきます。